
消えゆく昭和の町歩き
Walking Through Vanishing Showa
高層ビルが林立する賑やかな街の裏
ぽつんと潜む木造長屋や小さな橋
狭い路地を行き交う地元に暮らす人たち
いつか消えゆく昭和の町の姿
その風景を記憶に残しておきたい

消えゆく昭和の町歩き~Walking Through Vanishing Showa.とは、
Overview
あちらこちらで再開発が進み、町の姿を変えつつある都心部。でも繁華街から離れた片隅を歩けば、移り行く時代に流されることなく息吹を伝える建物や町並みが存在します。
古い木造長屋や老舗が並ぶ商店街を目にすると、あの頃を思い出すだけでなく、時にはとても新鮮な感じに映ります。そんな懐かしい風景や印象深い光景を見つける小さな旅をしてみませんか。
消えつつある〝昭和〟の町を訪れれば、きっと光を放って心に残る発見があるはずです。


気分は過去を歩くタイムトラベラー
渋谷の街中で生まれ、木造家屋と狭い路地に囲まれた小さな家に育ちました。結婚を機に神奈川県に30年近くおりましたが、東京に舞い戻り、母親の実家があるチャキチャキの下町で暮らしています。
町歩きを始めた端緒は東京に戻った50代の時。江東区の深川の裏道を何気なく散歩していたら、不思議と気持ちが落ち着いてきてストレスが解消されたことです。
それから東京の下町を中心に、狭い路地裏に暮らす野良猫の写真を撮るようになりました。たくさんの野良猫と出会い、昭和時代が残る町の風景を見てきました。その度に懐かしさが込み上げ、胸の中を微風が吹き抜けるような感覚を抱きました。過去を歩くタイムトラベラーのような気分だったのかも知れません。
もしかすると、裏通りや路地裏を歩くと同じような感覚を抱く散策ファンは多いのかもしれない――。そこで町歩きのコミュニティを主宰し、ウォーキング・イベントを主催するようになりました。
By 門田
M1グランプリは
モーターレーシングだと思っていた私
人生の多くの時間をイギリスという国で過ごしました。だから、その期間の日本のことがよくわからない。わからない中で日本が恋しいので、母から送ってもらった本や録画ビデオなどで日本を懐かしみ、愛おしみ、やがて繋がったJSTVという日本の衛星放送番組にかじりつきました。それでも夫がずっとF1関係の仕事をしていたこともあって、日本の「M1グランプリ」 というのはモーターレーシングのことだとずっと思い込んでいました。
コロナ禍がきっかけともなり、日本にいる時間が多くなってきた時、祖国日本と向き合った。テレビには知らない人の顔が溢れ、歌もギャグもやっぱりよくわからない。友達との会話もどこか噛み合わない。そんな時、ある散策イベントに参加することになった。
驚いた。
これは何だろう……町の情景も歴史も、なんて儚く、限りなく美しいのか。
今にも消えてしまいそうだ。
昔観た映画『異人たちとの夏』を思い出す。この小説にとても惹かれ、母から送ってもらった録画ビデオでイギリスの古い小さな田舎家で観た。昭和の小さなアパートでの親子3人の慎ましいやりとりと今にも消えそうなほど儚い美しい昭和の情景。
何故、どうして自分がここまで惹かれるのかは今もわからない。
でも散策のイベントで見た情景はそれに通じるものがあった。
この思いと、桜のように美しく、でも儚きやがて消えていく昭和の情景、
少しでも多く、それを心に残していきたいと思う。
By 橋立


- イベントのお知らせ -
Events
第一回イベントのお知らせ
《台東区》吉原遊郭の遺構とカフェー建築の残像
明暦3年(1657年)3月に起こった『明暦の大火』によって江戸の町は急激な変化を遂げましたが、そのひとつが日本橋周辺にあった旧・吉原遊郭がNHK大河ドラマの舞台にもなっている浅草寺裏に移ったことです。
現在の住所で言うと台東区千束四丁目にできた新・吉原遊郭ですが、終戦直後からは米兵の慰安所としてカフェー街となり、現在は風俗街として生き残っています。この町で注目したいのは、裏路地を歩くと驚くことにカフェー建築特有の建物が古ぼけた姿でいくつも点在していることです。
今でもここには戦後の昭和の雰囲気が漂い、裏に隠れた欲望の町としての長い歴史が異空間を作り上げています。
■参加費用
第一回参加ありがとう特別価格
消えゆく昭和の町歩きツアーの参加方法と流れ
1. 参加対象について
現在は大人の方を対象としています。(高校生以上、ご年配の方でも元気に歩ける方なら年齢の上限はありません)
2. 参加登録
参加希望の方は、当サイトの「参加申し込み・登録フォーム」からお申し込みください。
フォーム受信後、1~2日以内に参加可否をメールでお知らせします。
3. イベント当日について
集合は集合場所に開始10分前にお願いいたします。
ガイドとサポートスタッフがお待ちしております。
コース中は休憩時間を設けます。
歩きやすい靴・服装で、飲み物、また天候、気候に合わせて、傘や帽子などをご準備下さい。
コースの進行や解散時間は、その日の状況により多少前後する場合があります。
4. お支払い
当日、現金またはPayPayでスタッフにお支払いください。
FAQ(よくある質問)
イベント参加申込・登録フォーム
※印のある項目は必ずご入力ください。
※フォームは参加者お一人ずつ送信してください。
- 二回目以降のイベント予定 -
Upcoming Events
《潮見・東陽》
深川の町はずれに残る純情物語
深川周辺は今や下町散策では定番のエリア。門前仲町駅の近くにある神社仏閣は観光場所ともなっています。しかし、そんな人気スポットを離れて町の片隅を歩くと、 地元の人々に語り継がれている物語や印象的な建物があります。
《小島・鳥越》
戦火を免れ今も息づく町屋の商店街
JRと地下鉄の駅、そして幹線道路で四方を囲まれた台東区の南部に戦火を免れた町があります。大通りに建つビル群の間から非戦災地区に入ると、 銅板葺看板住宅や出桁造りの戦前の住宅や商店が現役のまま佇んでおり、まるでタイムスリップしたような感覚になります。
《赤羽》
旧・日本軍の町に昭和の残照を見る
建て替えが進むマンモス団地の中には有形文化財に指定された建物があり、別の限界団地の中には完成当時の商店街が原形のまま残っています。いずれも昭 和時代の貴重な遺構と言えるでしょう。コースには竜宮造りの寺院、藁ぶき屋根の古民家、軍用貨物線跡の緑道、防空壕跡など、見所の多い散策が楽しめるはずです。
《四谷・荒木町》
すり鉢の底に消えた花街の残像
交通量の激しい新宿通り(旧・甲州街道)を右に折れると町並みの雰囲気は昭和時代に変わります。裏道はなだらかな下り坂。その先にあるのがすり鉢状の底に栄えた花街の跡地です。今では住宅街となっていますが、花街特有の階段や石畳の裏路地があり、芸者衆が行き交った当時の様子が想像できるはずです。荒木町を歩いた後は、四谷怪談で有名なお岩稲荷、四谷大木戸跡、玉川上水の終点地なども巡ります。
- プロフィール -
Profile

門田和行(かどた かずゆき)
大学卒業後、出版社勤務を経てフリーライターとなり数多くの媒体で執筆。著書にはテレビ番組《じゅん散歩》で紹介された『上野バイク街の発祥』、文藝春秋社主催スポーツノンフィクション賞候補作『グランプリは遙か~レーシングライダー石川岩男の軌跡~』がある。現在は散策コミュニティを作り、ウォーキング・イベントを開催。東京都内を中心に現地を歩いて作った散策コースは40本近くになっている。

橋立珠美(はしだて じゅみ)
2005年英国にて「JUMIバレエコーディネート事務所」を設立。バレエダンサーを目指す子供達をサポート。東日本大震災を機に、「能とバレエとピアノのコラボレーション」のオリジナル作品を企画制作し、日本の歴史と文化、復興への想いを世界に発信。そのステージはロンドン公演からやがてオランダの日本大使館の招聘によるオランダ公演へと広がる。2023年、日英を繋ぎ、温かく学べる場を思い描いて、神宮前の風そよぐ地に「JUMI International」をオープン
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